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男性の不妊原因…造精機能障害…

男性の不妊原因の1つに、「造精機能障害」があります。「造精機能障害」とは字の如く、精子を作る機能に障害があるため、精子をうまく作ることができない/まったく作ることができない症状をいいます。そして「造精機能障害」には、4つの症状があります。

○無精子症…
無精子症は、「造精機能障害」の中でも最も重症だとされています。何故なら、精液に1匹たりとも精子がいない状態だからです。しかし無性症であっても、精巣に精子の存在がわかれば、顕微受精などの不妊治療で受精・妊娠することができます。(精巣に一匹も精子の存在が確認できなければ、夫婦として赤ちゃんを授かることはできません。)

○乏精子症…
乏精子症…またの症状を、精子欠乏症ともいいます。乏精子症(=精子欠乏症)とは精液の中に精子は存在しているのですが、精子の存在が異常に少ない症状をいいます。仮に少しだけ少ないのであれば「タイミング法」などで妊娠をすることができます。(精子の数による受精方法…100万以下~→顕微受精/300万以下~→体外受精/2.000~3.000万→人工授精)
また乏精子症になる原因の1つとして、煙草に含まれるニコチンが原因だといわれています。

○精子無力症…
精液に含まれる精子数は正常にも拘わらず、半分以上の精子の運動能力が低い症状を精子無力症といいます。乏精子症で少し触れましたが、精液検査による精子濃度.・精子運動率を検査することによって、顕微受精/体外受精/人口受精の不妊治療を選択することになります。

○精子奇形症…
精子の形状は、おたまじゃくしとよく似ています。精子奇形症とは、おたまじゃくしの頭部が奇形していて、しかもその精子数が多い症状をいいます。判断基準として、奇形精子の割合が85%以上あれば、精子奇形症と診断されます。
また精子奇形症の場合、正常な精子だけを取り出し体外受精/人工授精といった不妊治療を選択することになります。この4つの症状の他に、膿精液症(のうせいえきしょう)と呼ばれるものがあります。膿精液症とは、射精をした時に精液に白血球が混じる症状をいいます。仮に膿精液症と診断されても、正常な形で妊娠することもできます。ただし、いずれは精子無力症を発症する要因になるといわれていますが、実際、妊娠にどれほどの影響を及ぼすのかは解明されていません。
では「造精機能障害」を診断するには、どのような検査が行われるのでしょうか。
この場合も、精液検査を行います。1週間程度、射精しなかった精液を採取します。
健康な男性の精子であれば、1ccの精液に7000万~1億の精子が存在します。そして70%以上の精子が、活発に運動しています。逆に1ccの精液に精子が2000万以下~/精子の運動率が50%以下の場合、自然妊娠は難しいとされ造精機能障害と診断されます。男性が造精機能障害を宣告された時、かなりの落ち込みを感じることも考えられます。
しかし早めに不妊原因を検査することによって、いずれかの不妊治療を選択し妊娠する確率が残されているのです。